世界に広がったコンドームのルーツ
今ではコンビニでもサッと買えるコンドームですが、歴史はかなり古いんです。なんと紀元前3000年頃から動物の腸や膀胱を使ったものがあったとか。古代エジプトやローマでは「性感染症から身を守る」「虫に刺されないようにする」なんて目的でも使われていたらしいです。
16世紀のヨーロッパではリネン製の袋を使ったコンドームが登場。17〜18世紀には魚の浮き袋や動物の腸膜で作られたものが広まりました。名前の由来は、イギリスのチャールズ2世に仕えた医師「Dr.コンドーム」だとか、ちょっと都市伝説っぽい説もあります。
19世紀になるとゴムの技術が発達して、伸びるし丈夫だし、今の形に近いコンドームが誕生しました。
日本でのコンドームの歴史
日本でも江戸時代から「甲型」や「袋型」と呼ばれる避妊具がありました。素材は鼈甲や水牛の角、革や絹など、今の感覚だと「高級品」っぽいですね。
明治時代にゴム製が輸入され、国産化は1909年。昭和に入ると薄くて丈夫なラテックス製が登場し、戦後は優生保護法の影響もあって一気に普及。
「避妊=コンドーム」が一般的になったのはこの頃です。
現代の日本メーカーとシェア
2025年の日本市場を支えるのはやっぱりこの2大巨頭。
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オカモト:世界的にも有名。「0.01mmシリーズ」で一躍ブランド化。
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相模ゴム:ポリウレタン製「サガミオリジナル」で超薄型ブームを作った。
不二ラテックスは2024年で製造撤退しましたが、それでも日本製の品質は世界でトップクラスと評価されています。市場規模は700億円超。派手に伸びてはいませんが、安定して需要がある業界です。
輸出入と世界評価
日本は輸入もしているけど、輸出もめちゃ強い。特に中国向けが圧倒的で、シェアの8割以上。
「日本製は品質が一番安心できる」って世界中から信頼されてるんですね。
進化するコンドーム
昔は「避妊具」としての役割が中心でしたが、今はだいぶ多様化しています。
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超薄型化:0.01mmで「着けてない感」に挑戦。
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素材のバリエーション:ラテックスが合わない人向けにポリウレタンやイソプレンも。
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遊び心:香りつき、色つき、リブやドット加工など。
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使いやすさ:開けやすい包装や静音パッケージで、気まずさを減らす工夫。
性教育の現場でも重視されていて、「性感染症予防のためにも必要」と改めて注目されています。
オリンピック選手村とコンドームの謎
ちょっと面白い話をひとつ。オリンピックの選手村では、実はコンドームが無料で配布されています。過去の大会でも数十万個単位で配られたこともあり、「なんでそんなに必要?」と話題になりました。
理由は「世界中の選手が集まる場で性感染症を広げないため」という建前。ですが正直、僕の意見としてはこう思います。
なんでオリンピックの選手村でコンドーム?
どこで使うの?試合しに来たんじゃないの?
もちろん試合が終わればリラックスもしたいし、若い男女が集まれば…ということなんでしょうが、ちょっとモヤっとするエピソードですよね。
まとめ:避妊だけじゃない「安心」の道具
コンドームは古代から現代まで、人類の生活と一緒に進化してきました。
日本は超薄型や高品質で世界から信頼される国。オリンピック選手村の話題みたいにちょっと笑えるエピソードもありますが、結局のところ「安心して楽しむための必需品」であることに変わりはありません。
👉 「避妊」だけじゃなく「安心感」「パートナーとの信頼」まで考えれば、コンドームはまさに大人のたしなみですね。